高さ制限の先に獲得される風景
折板屋根の家
都内にある眺めのよい敷地に計画された住居+テナントのプロジェクト。地下1階〜2階がテナント、3階〜5階が住居で構成されている。
抜群の眺望を得ることのできる敷地の特性を活かして、大きな開口部と広いテラスを設け、街に対して表情をつくることができる住居のあり方を目指した。
限られた敷地の中で、最大限に面積を確保するため、建ぺい率はギリギリまで使わざるを得ない。高さ制限のある場所で、日影規制と居室の必要天井高さの2つの規制がパラメーターとして、建築を抑制する。そこで、屋根スラブを折板構造とし、床からキャンチレバー状に跳ね出す形状で、風景へ向かって伸びやかに延長する屋根を考えた。屋根の形状は、前述の2つのパラメーターを両方とも満たすことができるよう、シミュレーションを繰り返して決定している。
DETAIL
PLANNING
- 所在地 東京都渋谷区
- 用途 住居およびテナント
- 規模 地上5階 地下1階
- 構造 鉄筋コンクリート造・耐力壁付ラーメン構造
- 敷地面積 124.47㎡
- 建築面積 84.79㎡
- 延床面積 430.38㎡
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設計監理:建築
蘆田暢人建築設計事務所
担当:蘆田暢人、勢井彩華 - 設計監理:構造 村田龍馬設計所 担当:村田龍馬
- 設計監理:電気 EOS plus 担当:高橋翔
- 設計監理:設備 ジーエヌ設備計画 担当:五木田正和
- 施工:建築 栄港建設 担当:安里史彦、上野達郎
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施工:電気
アクラ EEC
担当:北條大作、北條一美、菊内勝行 -
施工:設備
アクアサイトウ設備企画
担当:齋藤謙治 -
施工:家具
松本家具製作所
担当:松本勝一、松本信二、山崎銀次