大らかな屋根の下、植物と人の居場所

まきのさんの道の駅・佐川プロポーザル応募案

高知県佐川町の山々に囲まれた敷地に立つ、道の駅のプロポーザルにおける設計案である。大らかな屋根の下に、植物と人が中心のさまざまな居場所を、町民と共につくる提案をした。
佐川町は、分類学者・牧野富太郎博士の出身地だ。「世の中に雑草という植物はない。」その牧野博士の理念を町の人々と共有できるよう、壁ではなく庭に植えた植物によって領域を分け、植物と共に空間がゆるやかにつながっていく大きなワンルームを考えた。町に住む人、外から訪れる人、全ての人がそれぞれお気に入りの場所を見つけ、佐川町のこれからのコトとモノをつなぐ道の駅を描いた。ランドスケープは、鳥や人が種を運んでくる場所のみをつくることをデザインし、そこで芽吹いた植物が人をつなぎ、共有する活動を支える仕組みも提案した。

「パシフィックコンサルタンツ・蘆田暢人建築設計事務所設計共同企業体」として参加

DETAIL

LOCATION

山に囲まれたまちの玄関

土佐街道を高知市から車で西に向かうと、佐川町に入ったところにこの敷地はある。交通量は比較的多く、多くの人が通過する場所である。町の玄関口として、人々を迎え入れるという役割を道の駅が担うことを考えた。ここは山間の谷筋の街道であり、豊かな生態系が見られる場所である。

  • 所在地 高知県高岡郡佐川町
  • 建築 パシフィックコンサルタンツ・蘆田暢人建築設計事務所設計共同企業体
  • 構造 山田憲明構造設計事務所
  • 設備 EOSplus
  • ランドスケープ スタジオゲンクマガイ

地形データの画像は『3Dカシミール』で作成 http://www.kashmir3d.com/ しています。